ドイツ人バレエ振付師ピナ・バウシュさんが、ガンのため68歳で死去
2009年7月2日 12:00

[映画.com ニュース] 世界的なバレエダンサーで振付師のピナ・バウシュさんが、6月30日亡くなった。死因は5日前に診断されたガンだという。
1940年、ドイツ西部ゾーリンゲン生まれ。14歳からフォルクバンク芸術大学でクルト・ヨース氏に師事。その後、国費留学生として米ニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院舞踏科に入学。メトロポリタン・オペラ・バレエ団やニュー・アメリカン・バレエ団などでダンサーとして頭角を現した。62年にドイツへ帰国し、フォルクバンク舞踊団でソリストとして活躍した後に振付師となり、69年に同舞踊団の芸術監督に就任。73年に現在まで在籍したブッパタール舞踊団芸術監督に就任した。
演劇的手法を取り入れたバウシュさんのダンスは、演劇とダンスの融合として、世界的なファンを獲得していた。日本にもファンが多く、99年には坂本龍一のオペラ「LIFE」に出演。日本での最後の公演は08年3月だった。
彼女はガンの告知を受けた5日後の30日に他界したが、ブッパタール舞踊団によると、6月21日の舞台に立ったのが最後の姿になるという。
映画ファンには、フェデリコ・フェリーニ監督のオペラティックな群像劇「そして船は行く」(83)への出演が忘れがたい。また、ペドロ・アルモドバル監督の感動作「トーク・トゥ・ハー」(02)ではオープニングとエンディングで、彼女の代表作「カフェ・ミュラー」の舞台がそのまま引用され、彼女自身がヘンリー・パーセルの音楽に乗って踊る姿を堪能できる。
また、映画監督作として、アメリカ・モダンダンス界の寵児であった黒人振付師ビル・T・ジョーンズの創作過程に迫ったドキュメンタリー映画「ビル・T・ジョーンズ」(91)のメガホンも取った。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント