リュック・ベッソンがパリ郊外にメガスタジオを建設
2009年6月18日 12:00
[映画.com ニュース] リュック・ベッソンが、パリ郊外に巨大撮影スタジオを建設する計画があることを明らかにした。
ベッソンのヨーロッパコープと、「ハンニバル・ライジング」「ファム・ファタール」のプロデューサーとして知られるタラク・ベン・アマールのクインタ・コミュニケーションズが共同出資するもので、総工費4200万ドル(約40億円)。フランス初の現代的な設備を備えたメガスタジオとなる。
大小あわせて9つの防音スタジオから構成される通称「パリ・スタジオ」は、パリ郊外北部の町サンドニの発電所跡地に建設中の「ラ・シテ・デュ・シネマ(映画都市、の意)」の一角をなすもの。同地区にはほかに最新のポストプロダクション施設、国立映画学校、劇場、各種映画会社のオフィスなどが入居予定。
ベッソンが今回の計画を思いついたのは、「フィフス・エレメント」(97)の撮影時だったという。フランス国内に同様の施設がないため、ロンドンのパインウッド・スタジオを使用するしかなかったことが引き金となり、自らその建設を思い立った。パインウッドや、ベルリンのバベルスベルク・スタジオを上回る規模の施設を作って積極的にハリウッド映画を誘致していきたい意向で、フランス映画界からも喜びの声をもって迎えられている。今年12月に着工、2012年の完成を目指すとのこと。
なお、ベッソンが製作総指揮にあたったジェイソン・ステイサム主演の人気アクションシリーズ最新作「トランスポーター3/アンリミテッド」は、8月15日より日本公開。