次回作はインドから黄色いハゲタカ!?社会派買収劇「ハゲタカ」初日
2009年6月8日 12:00
[映画.com ニュース] 07年にNHKで放映され大反響を呼んだ同名ドラマを映画化した社会派ドラマ「ハゲタカ」。6月6日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて主演の大森南朋、玉山鉄二、栗山千明、遠藤憲一、柴田恭兵、大友啓史監督を迎えて、初日舞台挨拶が行われた。
今回の映画版では、天才ファンドマネージャー・鷲津政彦(大森)が、日本を代表する巨大な自動車メーカーの買収を目論む中国系ファンドの“赤いハゲタカ”こと劉一華(玉山)と激しい攻防を繰り広げる。
初日を迎えて主演の大森は「やっと宣伝から解放される喜びでいっぱいです」と安堵の表情。一方、今回、大森とは敵対する関係だった玉山は「男臭い映画なのに、女性が多くてうれしいですね。続編は双子がいたという設定で、経済成長がめざましいインドからやって来る“黄色いハゲタカ”を演じたい」とコメントし、大友監督も紅一点の登壇者・栗山を見つめながら「女ハゲタカもいいね」と早くも続編の構想で盛り上がった。
また、作品内容にちなんで、キャストと客席を株主総会風に経営陣と株主に見立てた質問応答コーナーでは、玉山が撮影に使われた紙幣が全部本物だったことを暴露した。「お金を握ったり、投げつけたりしているうちに何枚か破れてしまって、プロデューサーが青い顔をしていました。カットがかかると、ラインプロデューサーが毎回お札の枚数を数えていました」と、緊迫感あふれる撮影の舞台裏を暴露した。
舞台挨拶後のフォトセッションでは、場内に鷲津政彦の肖像画をあしらった“鷲津万札”が約1万枚ばらまかれる金まみれの超ド派手な演出も。
最後に主演の大森が、「『ROOKIES』には負けません、とスタッフがどうしても言えというので。僕自身は意識してません(笑)」と苦笑しながら、大ヒットを祈願して作品をアピールした。