完全R指定「バーバレラ」リメイク版の製作が中止。ロドリゲス監督が明かす
2009年5月8日 12:00
[映画.com ニュース] ロバート・ロドリゲス監督が進めていた、68年のカルトSF「バーバレラ」のリメイク版が実現する可能性がゼロになったようだ。同監督自身が米MTVとのインタビューで明かした。
オリジナル版は、ジャン=クロード・フォレストによる同名バンド・デシネ(仏コミック)を映画化したもので、フランス人監督ロジェ・バディムがのちに妻となるジェーン・フォンダを撮ったキッチュなエロティックSF。
リメイク版の話が浮上したのは07年。当時ロドリゲス監督が交際していたローズ・マッゴーワンをバーバレラ役に据えてユニバーサル・ピクチャーズが製作する予定だったが、製作費が8000万ドル(約80億円)まで膨らんだところでユニバーサルが撤退、企画は中断を余儀なくされた。
しかしその後、とあるドイツの会社から7000万ドル(約70億円)の出資話を受けたそうだが、結局ロドリゲス監督はその話を断ってしまったのだという。「撮影もポストプロダクションも全てドイツでやることが条件だったんだ。ドイツが嫌なわけじゃないけど、自分には5人の子供がいて、『困ったな。そんなに長い間子供たちから離れていられるかな』と考えてしまった」
残念ながら映画にはならなかったが、いずれは今作のために準備したアートワークを本として出版したいとロドリゲス監督は語る。「ものすごくカッコいい、完全R指定のセクシーなものが出来ていた。リメイク版に懐疑的だった人たちにもこれを見せればみな納得したんだけどね」