洋七、佐賀県知事に立候補か!?「島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん」完成披露
2009年4月23日 12:00

[映画.com ニュース] シリーズ累計670万部の大ベストセラーとなり、TVドラマ、舞台、劇場映画が製作された島田洋七の自叙伝「佐賀のがばいばあちゃん」を、島田洋七自身がメガホンをとって再映画化した「島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん」の完成披露試写会が東京・虎ノ門のニッショーホールにて催され、主演の香山美子、小林綾子、そして島田洋七監督が舞台挨拶を行った。
本作は、昭和33年に広島の貧しい実家から佐賀の“がばい”ばあちゃんの家に預けられた昭広少年(のちの島田洋七)が、貧乏でも明るいがばいばあちゃんに育てられながらたくましく成長する姿を描いたコメディドラマ。
初監督作品を作り終えた洋七は、本作の製作理由を「印税が入って使い道がなかったから」と明かしたが、「作ったはいいけど、投資にあたるので経費にはならないって言われた(笑)。だから来年また講演して稼がなあかん。でも人間はある程度、追われて借金がある方が楽しい(笑)」と、がばいばあちゃんさながらのユーモア溢れる人生訓を織り交ぜて挨拶。
第2の故郷・佐賀での撮影については「とにかく楽しかった。15歳で佐賀を出てから1カ月半まるまる佐賀にいたのは初めての経験。(北野)武から『キャメラマン、照明らスタッフのいうことを聞いておけば撮れる』とアドバイスを受けたように、任せるだけ任せて、あとは川で魚を釣ったり、エビを捕ったりしてました(笑)」と笑顔で振り返っていた。
そんな洋七の監督ぶりについて、がばいばあちゃんを演じた香山は「遠目には堂に入ったもので、畏れ多くて近づけないくらいだった。とても初監督とは思えないほどの威厳があって素敵でした」と絶賛。昭広の叔母役の小林も「島田監督のセンスが光る映画。ユーモアがあって、明るく仕上がってる」と本作に満足した様子。
舞台挨拶後の囲み取材では、地味に売れ続けて大ベストセラーになった原作本のように、「映画もゆっくりと映画館、公民館合わせて1200万人くらいに見て貰って、最終的には『(崖の上の)ポニョ』を超えたい。自分の場合は劇場公開のあとが勝負になる」と抱負を語った他、佐賀県知事選についても触れ、「2年後にあるから出てみようかなと思ってる。当選したら、佐賀県をサウジアラビアに売って金貰って、皆で山分け。人生は一度きりだからね(笑)」と話していた。
本作は4月25日より銀座シネパトスにて公開され、その後5月から全国順次公開となる。
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