「ニセ札」で小説家デビューのキム兄、「誘惑に負けました」と謝罪!?
2009年4月6日 12:00
[映画.com ニュース] 人気お笑い芸人のキム兄こと木村祐一が、初メガホンを取った映画「ニセ札」のノベライズを自ら手がけ、今度は小説家デビューを果たした。4月3日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店で出版会見を行った。
実際の事件をモチーフにした映画「ニセ札」は、戦後の混乱期の昭和20年代を舞台に、貧しい村人のためにニセ札作りに手を染める人々を描く。今回の小説では、劇中で木村が演じた花村典兵衛(ニセ札作りに技術屋として参加する役)の目線でストーリーが語られていく。
4月1日のエイプリルフールには、「キム兄逮捕!!」と書かれた嘘の号外が都内で配られたことから、木村は報道陣の前でおもむろに頭を下げると、「嘘をついてもいいとほだされ、誘惑に負けてしまった。独身のように振舞って号外を配ってしまいました」と、吉本興業の後輩・陣内智則の、藤原紀香との離婚謝罪会見を真似て爆笑を誘い、「実際に号外を見た人はすぐに宣伝だと分かったと思うが、“逮捕”だけを聞きかじった方は『誰を殺したんだ』と思ったかも。お騒がせしました」とあらためて謝罪した。
木村は会見の中で、ニセ札を題材に扱うのはリスクが高かったことを明かし、「ニセ札をコピー機にかけるだけで犯罪。たとえ映画でも実際に印刷すると警察に捕まるので気を遣った。(撮影は)犯罪スレスレだった」と振り返った。
最近は「ホームレス中学生」(田村裕著)、「ドロップ」(品川ヒロシ著)などお笑い芸人が手がけた小説がベストセラーを記録しているが、本作はそれらを超えるベストセラーとなるか? 「ニセ札」ノベライズ本は現在発売中。また、映画「ニセ札」は4月11日より公開。