英女優ナターシャ・リチャードソン死去、45歳
2009年3月19日 12:00

[映画.com ニュース] イギリス出身の女優ナターシャ・リチャードソンさんが3月18日、ニューヨークの病院で死去した。45歳だった。16日にカナダのスキー場で転倒して頭部を負傷、入院治療を受けていた。
報道によれば、リチャードソンさんは3月16日、モントリオール近郊のスキー場で初心者向けレッスンを受けている最中に転倒したが、事故直後は笑顔で会話をするなど元気な様子だったという。しかしその後激しい頭痛を訴えて近くの病院に運ばれ、翌17日にはニューヨークの病院に搬送されたが脳死と判定されて、18日に生命維持装置がはずされたという。
リチャードソンさんは、63年5月11日ロンドン生まれ。父親は「長距離ランナーの孤独」「ホテル・ニューハンプシャー」などで知られ、「トム・ジョーンズの華麗な冒険」でアカデミー監督賞を受賞した映画監督のトニー・リチャードソン(91年没)。母親はイギリスを代表する女優で、同じく「ジュリア」でアカデミー助演女優賞を受賞したバネッサ・レッドグレーブ。
4歳の時には父の監督作「遥かなる戦場」(68)で映画デビュー。主に舞台で活躍し、98年にはサム・メンデスが演出したブロードウェイ版「キャバレー」でトニー賞主演女優賞を受賞した。その他、主な出演映画に「ゴシック」(ケン・ラッセル監督)、「侍女の物語」(フォルカー・シュレンドルフ監督)、「上海の伯爵夫人」(ジェームズ・アイボリー監督)などがある。
私生活では、94年に再婚したアイルランド出身の俳優リーアム・ニーソンとの間に2人の息子をもうけていた。
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