団長ジュリエット・ビノシュ「映画は国境を超える」フランス映画祭開幕
2009年3月13日 12:00
[映画.com ニュース] 今年で17回目となるフランス映画祭2009が、3月12日に開幕した。会場となる東京・六本木ヒルズでは、団長を務める女優ジュリエット・ビノシュ、駐日フランス大使フィリップ・フォール、ユニフランス会長アントワーヌ・ド・クレルモン・トネールによる記者会見が行われた。
オープニング作品「夏時間の庭」(オリビエ・アサイヤス監督)に主演する団長のビノシュは、今回で7回目の来日。映画祭とほぼ同時期に、ダンスの公演やドローイング展、過去の出演作の回顧上映も開催され、超多忙な日々を送っているようだ。その合間を縫って会場に到着したビノシュは、「日本の皆さんのエレガンスさ、礼儀正しさなどにいつも感動させられます」と笑顔で挨拶。「私は外国での生活が長いため、一体どこが自分の故郷なのかと思うのですが、それは心の中にあるもので、映画を通したさまざまな出会いによって生まれるのです」と、経験豊かな国際派女優ならではの発言を繰り広げた。
団長を務めることについては「大変名誉なことで、喜びを感じます。映画はそれだけでパスポートの役割を果たすもの。国境を超えて通じるのです」とコメント。また日本映画については、「黒澤明監督の映画は息子とよく見ます。最近、是枝裕和監督の作品も見ました」と明かした。
会見後、映画祭会場となるTOHOシネマズ六本木ヒルズ前では、ビノシュや「西のエデン」のコスタ・ガブラス監督、「華麗なるアリバイ」のアンヌ・コンシニなど20人の来日ゲストが、用意されたレッドカーペットを練り歩き、記念撮影やサインに応じた。
フランス映画祭2009は、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて15日まで開催。
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