定年退職を迎えた鉄道員の物語「ホルテンさんのはじめての冒険」
2009年2月20日 12:00

[映画.com ニュース] 定年退職を迎えた真面目な鉄道員ホルテンの冒険を描いたノルウェー映画「ホルテンさんのはじめての冒険」が2月21日から公開される。「卵の番人」「キッチン・ストーリー」「酔いどれ詩人になるまえに」といった作品で知られるベント・ハーメル監督が公開を前に来日し、インタビューに応じてくれた。
本作は、ノルウェーの国有鉄道で40年勤め上げて定年を迎えた鉄道運転士ホルテン(ボード・オーベ)が、退職前夜の送別会で起こった事件をきっかけに、今までの規則正しい生活の中では起こらなかったさまざまなことを体験するというストーリー。
これまでの作品同様、本作でも脚本を手がけているハーメル監督だが、今回は違ったアプローチで脚本を仕上げたという。「これまでは最初に核となるテーマやイメージが思い浮かんで、それを拡大させるような作り方だったけど、今回は思い浮かんだパーツをかき集めて、それをまとめて作り上げたんだ」
「卵の番人」「キッチン・ストーリー」などユーモア溢れる作風で知られるが、本人としてはコメディを作っているつもりはないという。「実際、映画の中にユーモアはあると思うけど、意図的に笑わせようとしているわけではなく、キャラクターの人生を深く掘り下げるときに、可笑しいことが起こっているということだと思う。こういったメランコリー(哀愁のある)ユーモアっていうのは、もしかしたらノルウェーを含むスカンジナビア特有のものかもしれないね」
「ホルテンは日本人のようなところがある」と語る監督。小津安二郎作品で数多く主演した笠智衆を引き合いに出すと「学生時代は黒澤明作品をはじめ多くの日本映画を見た。当然、小津監督の映画もその中にはあったので何かしらの影響は受けていると思う。この映画を日本でリメイクしたら面白いかもしれないよ」と微笑んだ。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント