松雪泰子「今ある瞬間を大切に」。渾身の主演作「余命」初日
2009年2月9日 12:00

[映画.com ニュース] 谷村志穂の同名小説を映画化した「余命」(生野慈朗監督)の初日舞台挨拶が2月7日、新宿バルト9で行われ、主演の松雪泰子、椎名桔平、奥貫薫、宮崎美子、生野監督が登壇した。
本作は、結婚10年目にして待望の第1子の妊娠を果たしながら、同時に乳ガンが再発し、ガン治療か、出産か、選択を迫られる38歳の外科医・滴(松雪)が下す苦渋の決断を通して、命の尊さを問いかける感動のヒューマンドラマ。松雪や夫役で出演した椎名が所属する芸能プロ“スターダストプロモーション”が新たに立ち上げた100%子会社“スターダストピクチャーズ(SDP)”が配給を手がけた第1弾作品。
今回、苦悩するヒロインを体当たりで演じた松雪は「生命力にあふれた、とてもポジティブな作品。本当に大切に作り上げた」とアピール。当初は難役だと感じたそうだが、「命について、家族について、さまざまな視点でとらえることのできる作品。メッセージ性が強いので難役でしたが、ひとりの女性がしっかりと生きていくさまを演じなければと思った」と役作りのポイントを明かした。一方、ガンと戦う妻を支える夫に扮した椎名は「台本を読んだだけで泣けてきて、夫婦で海岸に立つシーンを撮影する時、カメラテストで滴(松雪扮演)の声を聞いただけで涙が……。監督からは『テストは止めて、すぐ本番いこう』と言われてしまいました(笑)」と感情があふれた現場での出来事を振り返った。
そんな2人に対し、生野監督は「撮影の合間も2人は、まるで何年も連れ添った夫婦のように見えた。その雰囲気はスクリーンにも出ていると思う」と納得の表情。最後には再び松雪が「この作品に触れて、これまで以上に今ある瞬間を大切にしたいと思うようになった。見ればきっとそういう気持ちが芽生えるはず」と客席に向かって静かにメッセージを語りかけた。
「余命」は全国公開中。
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