初めて月へ降りた元宇宙飛行士バズ・オルドリン氏が語る「ザ・ムーン」
2009年1月16日 12:00

[映画.com ニュース] 1969年のアポロ11号による月面着陸から40周年となる今年、NASA蔵出しの映像とともに、アポロ計画に携わり月へ行った元宇宙飛行士たちが当時の体験を語るドキュメンタリー映画「ザ・ムーン」が公開される。本作にも出演し、アポロ11号でニール・アームストロングとともに人類で初めて月面に足跡を残したバズ・オルドリン氏が語ってくれた。
もともとは空軍パイロットだった彼は、63年10月にNASAの宇宙飛行士第3期生に選ばれたことから人生が大きく変わる。アポロ計画に抜擢され、さらには初の月面着陸ミッションを担った11号の乗組員に選ばれ、初めて月へ降りた人間となった。
地球へ帰還した彼らは英雄として熱狂的に迎えられたが、それゆえに「プライバシーを侵害されることもあった」という。しかし、引きこもって世間と隔絶することの孤独感に耐えるよりは、「その状況に慣れるよう、受け入れるしかなかった」とオルドリン氏。
「月へ行った24人の宇宙飛行士のうち、実際に月面を歩いたのは12人。歩いたか、歩いていないかというのは大きな差かもしれないが、我々は与えられたミッションをこなしただけ。(月面を)歩く人間を我々が選んだわけではない。しかし悲しいかな、五輪で金メダリストばかりが注目を集めるように、2番手、3番手というのはあまり注目されない。最初に月の周りを1周した人たちが注目を浴び、次は初めて着陸した人、歩いた人というように、世間からはどんどん上を目指される。我々はそういう状況を受け入れざるをえなかった」

しかし、月へ赴いたことは「非常に素晴らしい体験だった」と振り返る。地球上ではいまだ国境や宗教をめぐって戦争が続いているが、「国や地区にとらわれない、大きな視野で物事をとらえられるようになった。それだけの刺激を受けた。私は海底に潜ったことも、南極へ行ったこともあるが、1カ所に留まるのではなく、自分の行動範囲をどんどん広げていく、遠くへ行くということの刺激を月から得たと思っている」
現在とは科学技術も隔世の感がある40年も前、地球から約38万キロも離れた月へ行った男たちは、21世紀の今、何を感じているのか? 彼らの体験した壮大な世界を劇場で味わってほしい。「ザ・ムーン」は1月16日より公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)