サイコスリラーから人間ドラマへ。松田龍平主演「悪夢探偵2」完成披露会見
2008年12月4日 12:00
[映画.com ニュース] 07年1月の日本公開以降、世界30カ国以上で公開され話題を呼んだ塚本晋也監督の「悪夢探偵」。その続編となる「悪夢探偵2」の完成披露記者会見が、12月3日、東京・新宿の東京厚生年金会館にて行われ、塚本監督以下、主演の松田龍平、三浦由衣、市川実和子が出席した。
前作は他人の夢の中に入り込むことが出来るという特殊な能力を持った青年・影沼京一(松田)が“悪夢探偵”として活躍する姿を描いたサイコスリラーだったが、本作では、新たな依頼者である女子高生(三浦)の悪夢に挑む現在の京一のエピソードと並行して、少年時代の京一と母親(市川)の関係が描かれ、京一がなぜ“悪夢探偵”になったのかが明かされる2重構造の人間ドラマになっている。
初のシリーズものに挑んだ松田は「続編だからといって前作は意識せず、改めて新しい台本をもらったような気持ちで撮影に入ったが、パート1をやっているからこそ分かることがあると感じた。今回は余計なものが削ぎ落とされていい形ですんなり役に入れた」と満足げな様子。
子供の頃、大の怖がりだったという塚本監督は、「最初は日常の中に潜む恐怖を探偵するという趣旨で作った映画で、凄い人間ドラマにするつもりはなかった。だが、恐怖って何なんだろう?ということを突き詰めて考える中で、無意識にそういった方へ向かっていった」と振り返った。
「悪夢探偵2」は、12月20日よりシネセゾン渋谷ほかにてロードショー。