市川崑の幻の名作が15年の時を超え、東京国際映画祭で特別上映
2008年10月27日 12:00

[映画.com ニュース] 今年2月に92歳で死去した名匠・市川崑監督の幻の名作「その木戸を通って」が10月24日、第21回東京国際映画祭で特別上映され、東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、主演の浅野ゆう子と中井貴一が舞台挨拶を行った。
本作は、93年に市川監督が日本初の本格的長編ハイビジョンドラマとして製作した山本周五郎原作の時代劇。完成直後のベネチア国際映画祭で上映された際には、その映像美が絶賛され話題になったが、今まで劇場公開されることはなく、市川監督のフィルモグラフィーの中で唯一の未公開作となっていた。
製作から15年を経てようやく劇場公開にこぎ着けた本作について、主演の浅野が「ようやく夢が叶った。ずっと大きいスクリーンで見たいと思っていました」と喜びを語ると、一方の中井も「15年間眠らせていたら、食べ物だったら普通は腐って食べることが出来ませんが、映画は腐らないということが分かっていただけると思う。僕も(今回の公開は)うれしいです」とコメント。
また、市川監督との思い出を聞かれた浅野は「監督はお肉が大好きで、すき焼きとオイル焼きを両方とも2人前ずつ召し上がっていました。撮影当時80歳くらいだったのですが、あのパワフルな監督が忘れられません」と話すと、続けて中井も「タバコを一日4~5箱吸って、肉と玉子しか食べない。それでもああやって映画を撮り続けてこられたわけですから、監督を見ていると何が健康にいいのか分からなくなります(笑)」と笑顔で振り返っていた。
「その木戸を通って」は11月8日より丸の内TOEI2にて公開され、その後全国順次公開となる。
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