「コーラスライン」日本人キャスト、高良結香が再演版の魅力を語る

2008年10月24日 12:00

「コーラスライン」は全ダンサーの夢!
「コーラスライン」は全ダンサーの夢!

[映画.com ニュース] 85年にマイケル・ダグラス主演で映画化もされた、ブロードウェイ・ミュージカル「コーラスライン」は75年に初演され、90年までロングラン公演記録を打ち立てた伝説的な作品だ。ドキュメンタリー映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢」(10月25日公開)は、06年に再演された「コーラスライン」のオーディションに参加した若いダンサーを描く感動作。唯一の日本人キャストとして参加している、沖縄出身のシンガー&ダンサー、高良結香に話を聞いた。

映画では、自分たちを“ジプシー”と称するダンサーらが、オーディションでふるい落とされていく姿を生々しく映し出している。「(映画の中の)自分の目を見て、当時の緊張感と必死さが伝わってきて、興奮や感動が甦ってきました。オーディションを受けたのは3年前のこと。あの感動的な体験はリボンを付けて心の押し入れの中に収めているので、初めて映画を見た時は他人事のように感じましたが、冷静になって見ると超恥ずかしい! だけど、見てほしいのはまさにそこで、真っ裸な姿、一生懸命な姿、悔しい顔をしている姿、悲しんだり喜んでいる人間らしい姿です」

オーディションは、交通費が一銭も出ないというシビアな世界だ。「私はロサンゼルスからの飛行機代が自腹でした。でも、4回以上参加すると、ユニオンの規定で時給が出るんです。だから、落とす時は早いですよ。『キャッツ』ではステージで全員が1回ターンしただけで、“サンキュー。グッバイ”ですから(笑)。私の場合、『コーラスライン』のブロードウェイ公演の前に、全米の地方公演でコニー(アジア系女性)を演じていたので、セリフは全部入っていました。でも、オーディションでは“歌を歌わず、セリフのみで情感を伝えろ”と課題が与えられ、記憶から音楽を“抜くこと”が大変でした」

高良は300回以上の公演に出演した。「『コーラスライン』自体、パーフェクトな作品だと思っているから、毎回完璧にメッセージを届けようと思って演じました。毎回グサッとくるのは、最後のほうにみんなで歌う『What I Did for Love(愛した日々に悔いはない)』ですね。あれが『コーラスライン』のハートで、最初のダンスのがんばりと、最後の夢の世界である『One』をつなげる名曲だと思っています」と振り返る。

「この映画のセリフはただの言葉ではなく、ひとりひとりの心の中にあるものばかりです。ショービスの世界の人でなくても、夢を持っている人だったら絶対に共感できると思うので、ダンサーたちのエネルギーを感じてほしいですね(笑)」と満面の笑みを弾けさせた。

(映画.com速報)

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