吉永小百合、原作者の孫の手紙に胸いっぱい。「まぼろしの邪馬台国」会見
2008年9月30日 12:00

[映画.com ニュース] 1960年代の日本に邪馬台国ブームを巻き起こした盲目の文学者・宮崎康平(故人)とその妻・和子の邪馬台国探求の日々を綴った映画「まぼろしの邪馬台国」の完成会見と披露試写会が、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、主演の吉永小百合、竹中直人、堤幸彦監督らが出席した。
本作は67年に宮崎康平自身が著し、第1回吉川英治文化賞を受賞した「まぼろしの邪馬台国」が原作。邪馬台国を探し求めて九州を行脚する宮崎夫妻を演じた吉永と竹中は、お互いの印象を聞かれると「演技されている時と、映画監督の時と違うのでどんな方だろうと思って会ったら、やっぱり天才でどんどん乗せられました。普段の私と違うお茶目な面が出たのは竹中さんのお陰」(吉永)、「吉永さんと夫婦役だなんて、僕の人生では考えてもいなかったこと。僕は大女優という言葉は嫌いですが、スクリーンの中で唯一存在する夢のような女優さんだったので、現場には緊張して行きました。でも実際会ってみると、想像とは違って、お茶目で、可愛くて、優しくて、穏やかな方でした。吉永さんは僕にとって遠い存在だったのに何かとても近くなってしまって、良いのだか悪いのだか分からないような不思議な気持ち」(竹中)と笑顔で振り返っていた。
会見途中には、宮崎夫妻の孫で、和子の幼少時代を演じた女優の宮崎香蓮が登場し、「私は祖父が亡くなった後に生まれました。でも、この映画のおかげで祖父に会うことができました。祖父と祖母が美しい故郷、島原の風景の中を並んで歩く姿を見ることができました。この映画を作ってくださったすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです」と映画完成に寄せて書いた手紙を朗読。聞き終えた吉永、竹中、堤監督の3人は感激で胸いっぱいの様子だった。
その後の試写イベントは、主題歌を歌うセリーヌ・ディオンのビデオメッセージに、古澤巌によるバイオリン演奏、綾小路きみまろの漫談、窪塚洋介&風間トオル&柳原可奈子のトークショーなど盛り沢山の内容で行われた。
「まぼろしの邪馬台国」は11月1日より、全国東映系にてロードショー。
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