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本木雅弘がロケ地庄内に感謝を込めチェロ演奏!「おくりびと」試写会

2008年8月25日 12:00

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チェロの指使いが納棺に役立つ?
チェロの指使いが納棺に役立つ?

[映画.com ニュース] 遺体を棺に収める“納棺師(のうかんし)”という職業をテーマに、人の生死をヒューマンな感動を誘う温かい眼差しで描いた「おくりびと」(9月13日公開)の完成披露試写会が、8月21日、ロケ地となった山形県酒田市の酒田市民会館希望ホールで行われ、主演の本木雅弘広末涼子、監督の滝田洋二郎監督、脚本家の小山薫堂が当地で舞台挨拶を行った。

舞台挨拶では、チェロ奏者から納棺師へと転身する主人公を演じた本木が、久石譲作曲の同作テーマ曲をチェロで生演奏するサプライズもあり、詰めかけた950人の地元映画ファンを沸かせた。

本木は山形県庄内地方での撮影を振り返り、「古民家が残っていて、日本の美しさを感じられるところに来られてうれしかった」とコメント。また、高知県出身の広末も「自分は広い空と川のある土地で育ったので、どこかほっとするようなうれしい気持ちになった」と語り、庄内弁についても「音符を覚えるように覚えた。何となく一つの歌を覚えた感じで、『そうだらことねぇでば』と言えば気持が弾んでくる。身体から音として出てくるのが方言の魅力だなと思いました」と話した。滝田監督は「大自然であるとか、良き古さとか、消えてゆくものの温かさなどが納棺の世界にはぴったりだと思いました」と、庄内地方をロケ地に選んだ理由を述べた。

本木はさらに、「この映画を通じて、僕自身もたくさんの出会いと別れを経験し、今、普通に生きていられることの尊さを感じた。今はまだ未熟ですが、日々を大切に生きていけたらと思う」と締めくくり、「映画の中でも指の動きはがんばりましたが、ナマ音を出すのはここが初めて。お聴かせするようなクオリティではないのですが、感謝の気持ちを込め、気持ちだけで弾きます」と緊張しながらも、劇中のような渾身のチェロの生演奏を披露した。

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