政府の無策に怒り爆発!「シティ・オブ・メン」パウロ・モレッリ監督
2008年8月8日 12:00

[映画.com ニュース] リオ・デ・ジャネイロのファベーラと呼ばれるスラム街を舞台に、ドラッグ・ディーラー、ギャングたちの抗争を描いたフェルナンド・メイレレス監督の傑作「シティ・オブ・ゴッド」(02)。その姉妹編となる映画「シティ・オブ・メン」が、8月9日より日本公開となる。本作のPRのために来日したパウロ・モレッリ監督に話を聞いた。
本作のメガホンを取ったモレッリ監督は、本国ブラジルで放映され大ヒットを記録したTVシリーズ版「シティ・オブ・ゴッド」の監督を務めた人物。過激な暴力が描かれた「シティ・オブ・ゴッド」とは打って変わり、本作ではファベーラの日常に焦点を当てたという。「ファベーラも毎日銃撃戦を繰り返しているわけではないし、ドラッグ・ディーラーにならない人間も多くいる。そんな普通の青年たちの友情とそれぞれの家族の問題を描いてみたんだ」
家庭問題の多くは“父親の不在”が大きな原因になっている。「ファベーラでは、多くの青年たちが、生活力のない段階で子供を作ってしまい、責任を取らずに逃げてしまう。それが父親のいない家庭が大量に生まれるという状況を作ってしまう。そして父親のいない子供たちの多くは父親代わりの存在として、ドラッグ・ディーラーに憧れを抱き、12歳くらいで自らドラッグ・ディーラーの兵隊となってしまうんだ」
そんなファベーラの実情に対してのブラジル政府の対応を聞いてみると、「ブラジルの政治家たちは嘘つきで、保身のために自分たちが好きなことが出来る法律しか作らないような連中なんだ」と怒りの声が返ってきた。「政府の連中は、教育状態も良くない上に雇用機会もほとんど無いファベーラに住む人々のことを気にもかけていないんだ。全てを放棄し、ケアしようともしていない。彼らはいかに人民から税金を巻き上げるかを考えているだけで、私から見れば価値がないし、倫理観もないし、主義もないヤツらだよ」
だが、政府への怒りがこの映画を作らせたのではないという。「非常に怒りを感じてはいるが、映画を作った理由はファベーラに住む人々への思いから。彼らの住んでいる世界、そしてファベーラに住んでいる人々のストーリーを伝えたかったんです。彼らのストーリーを伝えることは、ブラジルの未来にとってとても大事だと思ったし、僕はこの国を良くしたいと思っているからね」
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