「ビューティフル・ルーザーズ」監督が語る創作の心構え
2008年8月1日 12:00

[映画.com ニュース] 1990年代初頭のニューヨーク・イーストビレッジに設立された小さなギャラリー「ALLEGED(アレッジド)」。そこに集まった創作好きの“ルーザーズ(落ちこぼれたち)”が巻き起こしたムーブメントの軌跡を辿った映画「ビューティフル・ルーザーズ」が、8月2日より公開される。本作の監督で、アレッジドのオーナー兼ディレクターを務めたアーロン・ローズが日本公開を前に来日。インタビューに応じてくれた。
本作は、マーク・ゴンザレス、マイク・ミルズ、バリー・マッギー、ハーモニー・コリン、シェパード・フェイリー、ジェフ・マクフェトリッジら、ファッション、音楽、文学、映画、デザインなど様々な分野で活躍する世界的なアーティストとなった彼らの原点であるアレッジド(1992-2002)での創作活動、彼らの哲学、そしてそれぞれの作品の魅力を追ったドキュメンタリー。80人にインタビューをし、巡回展覧会などを経て、長い年月をかけて完成させたローズ監督の思い入れが詰まった作品となっている。
「アレッジドを開いてからの16年間で最高だったことは、他のアーティストたちと仲良くなれて、一緒に成長できたこと。創作のプロセスも楽しかったが、それを通じて人と繋がって、お互いの成長を見ていけることが、自分にとってとても大切だった」
小学生の頃に成功することや社会的に認められることをすでに諦めていたというローズ監督。創作をする上で大切なことは、誰かに勝とうとすることではなく、純粋に作品に向き合うことだという。「僕自身、この映画の製作中にギャラリーが閉鎖されて借金を背負ったりして、アレッジドから出て行って活躍する仲間に嫉妬を感じたこともあった。だけど、他人への嫉妬をモチベーションにしても良い作品は生まれないんだ。やっぱり何かを創ろうとする純粋な気持ちを持っている人がアーティストとしては成長するんじゃないかな」
今でも世界的に有名になったアレッジドの仲間たちとは連絡を取り合い、一緒に創作に励むこともあるという。「ギャラリーを設立した当時から、仲間たちが共通して持っていたのは、“失敗こそが素晴らしい”という認識。たくさんの失敗を皆で重ねていけば、それが一つのパワーになって、何かを変えることが出来るんだよ」
本作の日本公開にともない、ラフォーレミュージアム原宿(東京・原宿)では8月2日から「ビューティフル・ルーザーズ展」を開催。本作にも登場するスティーブン・パワーズ、ジョー・ジャクソンといったアーティストや、ローズ監督自身によるワークショップも予定されている。
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