役者として成長続けるF4ビック・チョウ。出演作「闘茶」を語る
2008年7月11日 12:00
[映画.com ニュース] 日本の人気漫画「花より男子」の華流ドラマ「流星花園」から生まれた台湾の人気アイドルグループ「F4」。その一角を担うビック・チョウは、最近では役者業にも力を入れ、香港が世界に誇るジョニー・トー監督作「僕は君のために蝶になる(原題:蝴蝶飛)」(今秋日本公開)に出演後、今度は日本・台湾合作のワン・イェミン監督作「闘茶/tea fight」(7月12日公開)で、香川照之や戸田恵梨香と共演した。
「闘茶」は、幸せになれる幻のお茶を捜し求める人々を、日本の京都と台湾の台北を舞台に描き、撮影現場には両国からスタッフ、キャストが集結。ビックは日本人との仕事が「とても良い経験になった」と語る。「日本の人たちは役者をとても大事にしてくれるし、態度も真面目でチームワークもいい。本当に仕事熱心だよ。今回は日本人と台湾人がお互いの良い点を学びあい、高めあうことが出来たと思う」
共演した香川や戸田についてはこう話す。「香川さんはプロフェッショナルで、周囲への気配りも忘れず、全然偉ぶらない。役者として見習いたい人。戸田さんは日本の若い役者さんの中でも、ピカイチの理解力と演技力なんじゃないかな。自分が19歳だった時を思うと、とても彼女には及ばないよ(笑)」
そう謙遜するビックだが、本作では伝説のお茶を追うマフィアという役どころで、表向きは“悪(ワル)”だが、内に秘めた悲しい過去から哀愁も漂わせるという難役をこなした。「映画はまだ2本目で、映画界では新人同然だけど、この8年間、TVなどでいろいろな役を演じてきた経験を自分なりに生かしているつもり。1~2年前の自分の演技を見ると、撮影当時には気付かなかった足りないものが分かるんだ。撮影当時から少しは自分が成長してるってことだよね」
ところで「闘茶」はお茶がテーマだが、ビックはお茶がお好き? 「時間がなくて、自分でお茶を淹れて楽しむということはなかなか出来ないね。でも、今回の映画でお茶のたて方、種類や味わい方も学んだから、いつか役に立つと思うよ」