女優サチ・パーカーが魔女修行に目覚める!?「西の魔女が死んだ」
2008年6月20日 12:00
[映画.com ニュース] 100万部を超える梨木香歩の同名ベストセラー小説を映画化した「西の魔女が死んだ」(長崎俊一監督)。自然豊かな山梨県清里を舞台に、中学生のまい(高橋真悠)とイギリス人の祖母(サチ・パーカー)の絆を描いた本作が、6月21日に公開となる。主演のパーカーに話を聞いた。
まいに“西の魔女”と呼ばれる、ちょっと不思議な祖母を演じたパーカー。役作りについて聞くと「撮影前に原作を読み、おばあちゃんの歩き方や座り方、話し方を研究しました。元教師という設定なので、マナーについてもいろいろ勉強しましたね。でも清里に着いて、おばあちゃんの家を見た瞬間、スーッとキャラクターが入り込んできたんです」
劇中で、おばあちゃんはまいに“魔女修行”と称し、料理や掃除、洗濯といった日々の営みを伝授する中で“手作り”の素晴らしさも教えているが、パーカーの生活スタイルも、良い意味で“オールドファッション”だと言う。「電子レンジは持っていないし、料理も最初から手間ひまかけて作るようにしています。今の時代には難しいことかもしれないけれど、その瞬間瞬間を家族と過ごすことがとても大切だと思います」
パーカーは、2歳から12歳まで東京の代々木上原に住んでいたことがあり、父親(『青い目の蝶々さん』の製作者スティーブ・パーカー)と奥日光にある加仁湯(かにゆ)という秘湯をよく訪れたそう。「まいのように、私は父から自然の素晴らしさを学んだのです」
この作品に出会う前は、感情的で心配性だったと語るパーカー。だが、おばあちゃん役を演じて心境に変化が現れたのだとか。「迷った時に、おばあちゃんのセリフを思い出せば、『それはそれ、これはこれ。心配しなくても大丈夫よ』と言われているような気がして、元気になれるんです。そしていつかは私も魔女になれると思っています。今、一生懸命修行してるんですよ(笑)」