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太宰治ファンのサトエリが「斜陽」映画化に挑戦

2008年6月19日 12:00

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芥川龍之介も好きという文学通
芥川龍之介も好きという文学通

[映画.com ニュース] 来年で生誕100周年を迎える文豪・太宰治の代表作「斜陽」の映画化に主演することになった佐藤江梨子が、6月18日、東京・青山のダイニングカフェ「Theater」で行われた製作発表会見に出席。共演の温水洋一高橋ひとみ、監督の秋原正俊らも同席した。

10代頃から東京・三鷹の禅林寺に太宰のお墓参りに行くなど、大の太宰ファンだというサトエリは、「二つ返事でOKしました。難しい役だとは思いますが、頑張ります」と、ヒロインのかず子役に意欲。本作出演決定後には、太宰の出身地・青森県五所川原市にある太宰治記念館「斜陽館」も訪れたそうで、その時は「スッピンにメガネをかけていったのですがバレてしまい、記念写真を撮ったんですが、あれは飾らないでほしい……」というこぼれ話も披露。

また、太宰の魅力について「いい意味で自己愛があるところ」と語るサトエリは、「後期の作品になるほど、登場人物がどこか悩んでいたり、悩みながらもそれを糧に生きていたりするところが、涙が出るというより、皮膚から血が出る当たり前の行為のように、心から湧き出るものがある」と、自分の言葉で太宰作品を分析。さらに、「本当に敬愛しております。でも私は、(太宰のように)浮気はしません(笑)」と、心中で最期を遂げる太宰の生き方よりも、作品内容にゾッコンの様子だった。

メガホンを取る秋山監督によれば、多少現代風にアレンジされるという本作は、今年11月にクランクイン。来年5月公開予定。


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