宮崎あおい&おじさん4人組の珍道中。「少年メリケンサック」宮藤官九郎が語る
2008年6月13日 12:00

[映画.com ニュース] 宮藤官九郎が、初めて完全オリジナル脚本で挑む監督第2作「少年メリケンサック」が、先月クランクアップ。撮影も終盤に入った本作の現場で、宮藤監督に話を聞いた。
今回、監督がテーマに選んだのは“パンク”。25年前にパンク少年だった“少年メリケンサック”というダメオッサンたちのバンドメンバー(佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城)と、レコード会社のダメOL(宮崎あおい)との珍道中を通して、今までにない、独特の笑いを生み出そうというもの。「たまたまパンクバンドのドキュメンタリーを立て続けに何本も見たら、音楽以外に人間としてのダメさを感じて、そこに惹かれたんです。人間、歳を取ったらしっかりするのが普通だと思うんですけど、それが全くない(笑)。そういうのをフィクションでやったら面白いかなと思って」
前作「真夜中の弥次さん喜多さん」(05)と同様に、今回もキャスティングの意外性とカップリングの面白さにはワクワクさせられる。「『弥次喜多』では、役者さんのお芝居を見せるということに集中出来なかった部分があったから、今度やりたかったのはそこだったんです。やっぱり役者さん一人一人が面白いし、この組み合わせだから生まれる空気や、ウンコ投げられるあおいちゃんの芝居とか、“こんなの見たことない”っていう感じが撮れてる気がするんですよ」
俳優陣は、待ち時間にも談笑したり、連れだって散歩に行くほど仲がいい。宮崎あおいがクランクアップした日は、共演シーンの終わりにおじさん4人組が花束とねぎらいの言葉を贈り、感激と寂しさで涙する宮崎の姿が見られたとか。しかも、この話には続きがある。その後、宮崎は別の共演者とのロケ撮影を深夜まで続けていたのだが、4人は「あおいちゃんをまた泣かせよう」と撮影の終わりに駆けつけ、結局は泣かすどころか、笑わせることになったとか。こうした楽しげな雰囲気は、きっと映画にも表れているだろう。
「少年メリケンサック」は来春公開予定。
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