押井守新作「スカイ・クロラ」、NECとの強力コラボに監督も喜び
2008年6月3日 12:00

[映画.com ニュース] 押井守監督4年ぶりの長編劇場用アニメーション「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」とNECがコラボレートするプロモーション企画「スカイ・クロラ×N」の発表会見が、6月2日、東京・港区のNEC芝倶楽部で行われ、押井監督も会場に駆けつけた。
今回発表されたプロモーションは、NECが手がける携帯電話、パソコン、および関連会社のインターネットサービスプロバイダBIGLOBEの3つの事業で展開されるもので、同社にとっては「この3部門が一度にコラボレートするのは初めて」(NEC宣伝部部長・山田幹雄氏)という大がかりなもの。携帯電話では6月発売の新機種「N906i」「N906iμ」を使った動画コンテストの開催(押井監督が審査員)、パソコンでは人気投票で決定される絵柄を刻印した「スカイ・クロラ」オリジナルノートPC発売、BIGLOBEでは映画の特別映像の配信や特設サイトの開設など、多方面から「スカイ・クロラ」をバックアップする。
「20年前に初めて買ったパソコンがNEC製で、それ以来ずっとNECのパソコンを使っている」という押井監督は、日本有数の大企業との一大コラボが実現したこのプロモーション企画について、「やっと僕の映画もこうした企業とコラボレートできるようになった。『立喰師列伝』の時はファーストフード業界とタイアップを考えたが、何しろ食い逃げの話だったし(笑)、『機動警察パトレイバー』の時も警視庁とタイアップしたかったんだけど……」と、これまでの苦い記憶を噛みしめつつ、「感無量です」と喜びのコメント。「今回の映画は若い人たちに見てもらいたくて作ったから、宣伝にも出来る限り協力していきたい」と語る監督にとって、願ってもないコラボ企画となったようだ。
映画「スカイ・クロラ」は、森博嗣の同名小説を原作に、“キルドレ”と呼ばれる永遠の命を持った若者たちが戦闘機に乗り、作られた“ショーとしての戦争”に駆り出されていく姿を描いた物語。8月2日より全国公開される。
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