野田聖子議員が少子化問題について熱弁!「JUNO/ジュノ」トークショー
2008年5月23日 12:00

[映画.com ニュース] 予期せぬ妊娠をしてしまった16歳の女の子ジュノが、長い妊娠体験を通じて、家族や友人たちに支えられながら少しずつ成長していく姿をコミカルに描き、第80回アカデミー脚本賞(ディアブロ・コーディ)を受賞したエレン・ペイジ主演作「JUNO/ジュノ」(ジェイソン・ライトマン監督)。5月22日、東京・永田町の憲政記念会館でトークショー付き試写会が行われ、家族のあり方や命の大切さという現代的なテーマも盛り込まれているストーリーにちなみ、少子化問題を中心に活動している衆議院議員の野田聖子議員が出席した。
かつて不妊治療を経験したこともある野田議員は「映画の冒頭、ジュノが妊娠検査薬で陽性だと知るシーンは、自分は陽性が出ることをずっと願っていたこともあって、一度は中絶しようと考えながら最終的に産む決意をしたジュノをうらやましいなと思いました」と語るなど、1人の女性として複雑な胸の内を明かした。だが、そこはやはり政治家ということで、トークの“論点”は日本が直面している少子化問題へ。映画ではジュノの赤ちゃんの里親となる若い夫婦が登場するが、「日本は少子化をなくそう、是非子供を産んでくれと呼びかける以前に、この映画で描かれているような里親制度や、産んだ後どうするという“受け皿”がない」と、日本の少子化政策への矛盾を突いたコメントを展開した。
また、海外の場合、仕事をしている女性が多い国は出産率も高いというデータも提示。「日本では、毎年20万人前後の女性が出産を諦めている。多いのは10代と40代。特に40代はダンナ様のボーナスが出ないなどの経済的理由が多い」と深刻な状況を挙げ、「少子化問題の主役は女性ではなく、本当は男性。子供が産まれても“父親”としての喜びに浸る間もなく、激務に追われてしまうから」とコメント。最後は「男性と女性がいて初めて出産が成立する。命の大切さを繋いでほしい」と自らのミッションのPRに努めた。
「JUNO/ジュノ」は6月14日より公開。

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