小林薫&大杉漣、刑務官の心理に迫る「休暇」の若手監督にエール
2008年5月12日 12:00

[映画.com ニュース] 「戦艦武蔵」「魚群の群れ」「闇にひらめく」の原作者として知られる文豪・吉村昭の短編小説を映画化した「休暇」の完成披露試写会が5月10日、東京・西新宿の明治安田生命ホールで行われ、上映前に主演の小林薫、共演の大杉漣、柏原収史、門井肇監督が舞台挨拶した。
同作は、死刑に携わる者たちの心の揺らぎを描いた人間ドラマ。結婚を控えた中年刑務官の平井(小林)が、1週間の有給休暇と引き換えにすることになった死刑執行の「支え役(死刑執行補佐)」を務めることになり、「他人の未来を奪っていいものか?」という大きな疑問がわき起こる刑務官の心理に迫った、感動のストーリー。ロケ地の山梨ではすでに先行上映され、観客動員数2万7000人突破を記録し、大絶賛を浴びている。
09年5月にいよいよ始まる裁判員制度や、先日報道された山口県光市母子殺害事件に下された判決などもあり、死刑制度に対し世論が敏感になっている時機での公開とあって、重いテーマを想像しがちだが、ここで描かれる「死刑」はドラマの一要素だという。小林は「深刻に受け止めても仕方ないので、気楽に演じました。この作品はお金もなく時間もタイトで、早朝から深夜まで山梨の洞窟の中で撮ったりした。難しいテーマを若いスタッフが頑張って撮った。鋭い批評眼で見ずに豊かな気持ちで見てほしい」と述べると、門井監督も「死刑はテーマではなく、あくまでモチーフの一つ。平井をはじめ、職務を遂行する人たちの生きざまを見てほしい。世にある1本の娯楽映画として見てもらえれば幸いです」と語った。
また、門井監督の第1作「棚の隅」にも出演している大杉は「オヤジばかりのむさ苦しい合宿のような現場でした(笑)」と語って笑いを誘うなど、終始ムードメイカーに徹していたが、「前作の好評価を受けて、監督が第2作(『休暇』)を発表できたのが何よりうれしい。応援してあげてください!」と、門井組の先輩として率先して映画をPRすると、小林からも「本作を多くの人に見てもらい、(1973年生まれの)若い門井監督に映画を撮るチャンスがもっと増えてほしい」と、負けじとエールが送られた。「休暇」は6月7日より全国公開。
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