タイム・ワーナーが吸収するニューラインに大ナタ!450名もの大量解雇
2008年4月16日 12:00
[映画.com ニュース] 「オースティン・パワーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを生み出したニューライン・シネマが、従業員の大量解雇を行うことがこのほど明らかになった。
ニューライン・シネマといえば、今年2月、兄弟会社のワーナー・ブラザースに吸収合併されることが発表されたばかりで、どれだけ社員が削減されることになるのか注目が集まっていた。ロイター通信が伝えるところによると、今回解雇されるのはおよそ450名らしい。現社員のうち、会社に残ることができるのはわずか40~50名になる模様で、大量の解雇者が生まれることになった。
ニューラインは1967年の設立以来、米TBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)による買収や、ターナーとタイム・ワーナーからの合併騒動などを経ながらも、インディペンデント系スタジオとしての独自経営を40年間にわたって維持してきた。しかし、アカデミー賞11冠に輝く「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(03)以降、近年はさしたるヒット作に恵まれず、経営に行き詰まっていたことから、ついに親会社タイム・ワーナーの介入を招く結果になった。今後はワーナーのレーベルのひとつとして存続していくことになる。