「浅野のチンギス・ハーンに大満足」。セルゲイ・ボドロフ監督「モンゴル」
2008年4月4日 12:00

[映画.com ニュース] モンゴルの英雄チンギス・ハーンを浅野忠信が演じ、米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた映画「モンゴル」が今月5日より、いよいよ日本公開となる。公開を前に来日したロシアのセルゲイ・ホドロフ監督に話を聞いた。
本作は、歴史スペクタクルというよりは哲学的な側面からテムジン(=チンギス・ハーン)の精神的な成長をじっくりと描いた作品。自ら脚本も手がけた監督は「幽閉されているテムジンを描くことがとても重要だった」と振り返る。「実は、テムジンには歴史書には書かれていない空白の10年があるんだ。その10年間で彼が何をしていたかは実際には分からないが、数ある説の中の一つが、囚われの身になっていたというものだった。モンゴル人からは、『我らがチンギス・ハーンが囚われの身になるはずない』とクレームをつけられるかもしれないが(笑)、私は幽閉されるというシチュエーションがあったからこそ、英雄のチンギス・ハーンが出来上がったと信じているし、あのシチュエーションがなければこの映画を作ることもなかっただろうね」
そして、モンゴルの英雄に日本人である浅野忠信を抜擢した理由については、「ステレオタイプな俳優ではないところに惹かれた」と語る。「以前から、浅野のことは『座頭市』『御法度』『殺し屋1』などの映画で知っていたが、実際に会ってみると、彼には謎めいた部分、存在感、威厳、高潔さ、そして、内面から滲み出る強さがあり、私のチンギス・ハーンは浅野しかいないと思ったんだよ」
その直感は本編撮影中に確信に変わり、撮影後の今でも浅野のチンギス・ハーンに大満足だとか。「実際に浅野を起用してみて分かったことは、彼のお陰で、これまで作られてきたどのチンギス・ハーン映画とも違う異質な映画になったということ。浅野は私が思い描いたチンギス・ハーンを完璧に体現してくれたんだ」
「モンゴル」は4月5日より、全国ロードショー。
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