ワーナー・ブラザース、「ロード・オブ・ザ・リング」のニューラインを合併!
2008年3月3日 12:00
[映画.com ニュース] メディア企業タイム・ワーナー社が2月28日、「ロード・オブ・ザ・リング」で知られるニューラインと、ワーナー・ブラザース・エンターテインメントとの合併を発表。ニューライン・シネマはワーナー映画の一部門になり、40年間にわたる独立系会社としての歴史に幕を閉じることになった。
創立者ロバート・シェイと現パートナーのマイケル・リンは同社の役職から離れるが、2人は将来的にも、ワーナーとの合併でより大きな予算で製作・配給などの運営できる、新生“ニューライン作品”に参画するつもりだという。
今回の買収劇のきっかけは、ニューラインが「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の再現を狙った「ライラの冒険」3部作の第1作「黄金の羅針盤」(公開中)が全米国内興収わずか7000万ドルに終わり(全米以外では2.6億ドルの大ヒット)、経営に限界が見えたことらしい。
84年に「エルム街の悪夢」で頭角を現したニューラインは、94年に実業家テッド・ターナーに買収されて米TBSネットワーク傘下となり、さらに2年後にタイム・ワーナー傘下となったが、シェイとリンはコストカットの道を模索しながら、ワーナーとはあまり組みしない形で映画製作を進めてきた。
ニューラインは、人気TVシリーズの映画化「セックス・アンド・ザ・シティ」の全米公開を5月(今秋日本公開)に控えているほか、2010年公開予定で「ロード~」3部作のプリクエル(前章)「ホビットの冒険」の製作準備を進めてきた。