リア・ディゾンがジェイ・チョウに熱視線!「王妃の紋章」会見
2008年2月12日 12:00
[映画.com ニュース] 巨匠チャン・イーモウ監督によるアクション時代劇3部作の完結編「王妃の紋章」。2月11日、東京・六本木のグランドハイアット東京で記者会見が行われ、監督のチャン・イーモウ、出演のジェイ・チョウ、製作のビル・コンが登場した。
本作は、唐王朝滅亡後の混乱の時代を舞台に、栄華の頂点を極めていた王(チョウ・ユンファ)と王妃(コン・リー)と3人の王子たちによる愛憎劇。中国史上最も絢爛豪華だった宮廷生活とは裏腹に、王が王妃の毒殺を企むなど、家族全員が策謀をめぐらし、互いに殺意を抱き合うまでの壮絶な人間模様を描く悲劇だ。
中国で最も親しまれている舞台劇「雷雨」の映画化で、中国映画史上歴代第1位の興収を記録した本作は、チャン・イーモウ映画の集大成とも言える超大作。3000着の衣装や1キロメートルに及ぶ絹のじゅうたん、宮城を埋め尽くす300万本の菊の花など豪華絢爛な色彩の洪水のようなビジュアルが見どころの一つだ。イーモウ監督は「昔から唐の時代を描きたかった。豪華さとその対極にある孤独や哀しさとの“落差”を表現したかったのです」と創作の意図を語った。
国の命運を握る第二王子ジェイ王子役を演じたジェイ・チョウは、今週末の東京公演(日本武道館)を2夜連続ソールドアウトにしたアジア・ナンバーワンのポップスター。「大監督とスーパースター2人(チョウ・ユンファとコン・リー)との共演でプレッシャーもあったが夢のような世界だった」と撮影を振り返ったジェイは、撮影後の07年に自身で「不能説的・秘密」(日本未公開)で映画監督デビューを果たしたこともあり、監督の演出には興味津々だった模様。「撮影がオフの時も、監督のそばでずっと観察していました。特に“色の使い方”は勉強になりました」と明かした。
そんなジェイの演技に“世界の巨匠”も太鼓判。「愛憎渦巻く登場人物の中で、ジェイ王子は唯一希望がもてる人物。彼の母に対する愛情は感動を与えるでしょう」と語った。また、中国で大ヒットしたエンディングテーマ「菊花台」も書き下ろしているジェイが「みんなが口ずさめるような楽曲を目指しました。こんなにじっくり歌詞を考えたのは初めて」と語ると、監督も「彼は人物に対する理解がとても深く、映画に真心を吹き込んでくれました」と絶賛した。
会見の最後に、ジェイ・チョウの大ファンだというリア・ディゾンが花束贈呈に登場し、「すごくヤバいです」と興奮気味に語ると、熱視線を送られたジェイは「恥ずかしい」と日本語で照れていた。
「王妃の紋章」は4月12日より全国ロードショー。