ゴールデン・グローブ賞授賞式は出席者ゼロに?ストが泥沼化
2008年1月7日 12:00
[映画.com ニュース] 1月13日夜に迫ったゴールデン・グローブ賞授賞式が、異常な事態に見舞われている。11月5日より続く米脚本家組合(WGA)ストライキに、映画俳優組合(SAG)が同調することで4日に合意した。SAG会長のアラン・ローゼンバーグは「我々はWGAに同調することに満場一致で合意したのだ。これにより所属する全俳優は(ゴールデン・グローブ賞の)ストライキのピケラインを破ることはない」と発表。同授賞式にはノミネートされた候補者、またはプレゼンターとして出席が予定されていた俳優たち約70名は誰一人として出席しないことになった。
一方で米映画テレビジョン製作者連合(AMPTP)に属する米NBCは、同授賞式の延期も準備中であることを認め、俳優たちが参加できる時期まで待つと表明した。
この事態に、同賞を主催するハリウッド外国人記者協会(HFPA)は、本日1月7日(米時間)にも何らかの見解を示す模様だ。
また、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた俳優、監督、脚本家など大多数を抱える12のパブリシティ会社は4日、NBCのチーフエグゼクティブのジェフ・ザッカーに宛てて次のような手紙を送ったという。「我々のクライアントと十分に協議を重ねた結果、タレントのほぼ全員が授賞式に出席しないという結論に至りました」。スターが同賞に出席するとしたら、NBCと授賞式番組を制作するディック・クラーク・プロダクションズが、WGAと暫定合意に至った場合だけだという。
クラーク・プロは4日の声明の中でWGAを激しく非難。また、窮余の策として、深夜のトーク番組「デビッド・レターマンズ・ショー」を制作するインディ系の会社ワールドワイド・パンツと契約したが、打開策はいまだ見つけられないのが現状で、「我々と交渉の場を持つことさえことごとく拒否してきたWGAに大いに失望している」と語った。
米業界紙バラエティは次のような事態もあると推測する。「TV中継がなくなると、HFPAはビバリー・ヒルトンでプライベートパーティとしてグローブ賞を開催する可能性もある。それだと、スターたちは全員揃って出席できる。WGAは正式に、TV中継されないイベントに関してはストライキをしないのが望ましいと表明しているからね」
ゴールデン・グローブ賞授賞式までわずか1週間。その動向とともに、同様にWGAの合意を得ていないアカデミー賞授賞式のゆくえも気になってきた。
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