陣内孝則監督、アツい演技指揮を自慢!「スマイル」初日
2007年12月17日 12:00
[映画.com ニュース] 少年アイスホッケーチーム“スマイラーズ”と素人監督の奮闘を描いた、俳優・陣内孝則の監督作「スマイル/聖夜の奇跡」が12月15日、全国で公開された。東京・お台場のシネマメディアージュでは初日舞台挨拶が行われ、陣内監督と出演者の森山未來、加藤ローサ、岡本杏理、そして“スマイラーズ”のメンバーが登壇し、撮影中のエピソードなどについて語った。
監督業は「ロッカーズ」に次ぐ2度目となる陣内だが、本作は構想に8年を費やした渾身の一作。舞台挨拶では開口一番「昔、徳川家康が『人生とは重き荷を背負いて坂道を登るが如く』と申しました」と大げさな陣内節も飛び出したが、「8年間いろんな苦労がありました。スタッフ、出演者の皆さんのおかげでいい作品が出来ました」と誠実にコメントし、満員の観客を前に手応えを感じた様子だった。一方、演技経験のない素人を“スマイラーズ”に起用するなど演技指導について聞かれると「彼らの勘の良さもあるんですけど、まあ、結局のところ僕のおかげですかね!」「この映画に唯一難を言うとしたら、僕が出ていないことです」といった“オレオレ発言”で笑いを誘った。
本作のきっかけになったのは、陣内監督の息子がアイスホッケーをしていたこと。そのことについて触れられた陣内は「イマイチ息子との関係が良くなくて……ちょっと僕がうるさいみたいで……」と意外な私生活を暴露。しかし現場ではホットな雰囲気を作り上げていたようで、主演の森山は「先陣を切る陣内監督のおかげで、寒さを感じるいとまがないほどアツい現場でした」とコメント。森山の恋人役の加藤も「監督はすごくアツくてテンションの高い方。現場でははっきりと指示してくださるので、迷いなく演技に集中できました」と監督・陣内を絶賛した。
この日訪れた観客全員にはアイスホッケーの応援に使うスティックバルーンが配られ、出演者たちが挨拶をするごとにバルーン拍手が鳴り響いた。北海道での“アツい”ロケ同様、会場も熱気に包まれていた。なお、本作が“南国”タイやシンガポールでも公開されることが発表され、一堂は喜んだ。