「ヨーコの協力なしに完成しなかった」と「PEACE BED」監督語る
2007年12月11日 12:00

[eiga.com 音楽ニュース] 現在大ヒット公開中のドキュメンタリー映画「PEACE BED/アメリカVSジョン・レノン」には、平和主義者であったミュージシャンの故ジョン・レノンと、彼を反体制危険分子と見なした米政府の闘いの歴史が刻まれている。死後27年経った今なお、本作が感動させるのは、名曲にのせて平和や愛を説く“ジョンの魂”が輝き続けているからだろう。ニューヨークにいる同作のデビッド・リーフ監督に電話で直撃し、ジョンへの想いや映画製作の経緯を聞いた。
「あの日、マンデーナイト・フットボールをTVで見ていた。突然、ハワード・コーセル(「ALI アリ」でジョン・ボイトが演じた名物アナウンサー)が臨時ニュースに出て、ジョンの死を伝えたんだ」とリーフ監督が語る“あの日”とは、ジョンが凶弾に倒れた1980年12月8日のこと。9・11以後、ディクシー・チックスが03年クリスマスにイラク戦争を仕掛けたブッシュ大統領を批判して物議を呼んだが、「35年前のジョンの身にも同じようなことが降りかかっていたんだ」と、製作を決意したきっかけを語った。
「(オノ・)ヨーコの全面協力がなければ何も始まらなかった」とリーフ監督。2人を収めた未発表のアーカイブ映像が使えたことと、ビートルズ時代を含むジョンの名曲のほとんどを“タダ同然”で使用できたことが大きかったという。ビートルズの曲を劇中で通常使用すると、1曲2000万円は下らないのだ。「歌のサビは“ギブ・ミー・ア・チャンス”とか、“オール・ユー・ニード・イズ・ラブ”とか、4~5語ぐらいのシンプルなフレーズで、平和と愛を訴えた。名声を利用して音楽を売ったのではなく、歌の大切な中味を伝えたのだから、彼はヒーローなんだよ。ジョンの曲は、その時に彼が何を感じ、何を考えていたかを表現している。もちろん好きな曲を使ったよ(笑)」
ヨーコが3度のインタビューで証言した内容は、ジョンの当時の心の動きやプレッシャーまで代弁しているという。「ジョンとヨーコが当時送った“ピースサイン”はとてもパワフルだった。2人は第2次大戦をイギリスと日本で経験しているから、心の底から平和を願う強い気持ちがあった。彼女は、ジョンのそんな行動の秘密を唯一知っている人物だ。彼女が語る言葉の一つ一つから、当時2人が何を伝えたかったのか感じられる。ヨーコは、平和について話していることが幸せだと語っている。もしジョンが生きていても想いは同じだろうね」
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