ファッション界の重鎮、デザイナーのトム・フォードが映画監督に?
2007年11月30日 12:00
[映画.com ニュース] 元グッチのクリエイティブデザイナーで、現在自らのブランド“トム・フォード”を手がける大物ファッションデザイナーのトム・フォードが、映画監督としてデビューする準備を進めているという。
ファッション誌WWDによると、フォードは、劇作家クリストファー・イシャーウッドが1964年に発表した小説「シングル・マン(A Single Man)」の映画化作品を監督することに意欲を見せているようだ。これは、ロサンゼルスに住むゲイの男性の1日を描くもので、ゲイを自認するフォードの実生活と共通するテーマだけに、実現すれば興味深い。
ちなみに、原作者イシャーウッドは、イギリス生まれのアメリカ人劇作家で、トニー・リチャードソン監督の「ラブド・ワン」(65)を脚本家テリー・サザーン(「博士の異常な愛情」)と共同で脚色したほか、シャーリー・テンプル主演の「令嬢画伯」(49)の原作者として知られる人物だ。
元々俳優志望だったフォードの映画界への関心についてはかなり前からささやかれていたが、彼のハンサムなルックスから、監督としてカメラの後ろに回るよりも、俳優として出演するのではないかというのが大方の見方だった。なお、この噂に関してフォード側からはまだコメントは発表されていない。