押井守、監督生活30年目で女優に開眼?「真・女立喰師列伝」
2007年11月12日 12:00
[映画.com ニュース] 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」で知られる世界的アニメーション監督、押井守が原作・総監修を務めた実写オムニバス映画「真・女立喰師列伝」が11月10日に初日を迎え、渋谷・シネクイントにて押井監督、水野美紀、ひし美ゆり子、佐伯日菜子ら総勢12名による舞台挨拶が行われた。
あいにくの雨模様にも関わらず、劇場に駆けつけた熱心なファンを前に、感謝の気持ちを述べていく登壇者の面々。小声で話すことで有名な押井監督は、音量が大きめに調整された専用マイクを手に、「通らないと思っていた企画がこうして実現して、感無量です」と、初日を迎えた心境を述べた。
本作は、押井監督が創り出した無銭飲食を職業とする架空の仕事人・女立喰師の姿を、バラエティ豊かな6本の短編で描いたオムニバス。押井監督が抜擢したアニメ界の若手クリエイターによる4作品に加え、押井監督自身も2作品を監督している。
「ウルトラセブン」のアンヌ隊員で知られるひし美ゆり子が32年ぶりに映画に出演、ヌードも披露するセミドキュメンタリー風の「金魚姫/鼈甲飴(べっこうあめ)の有理」と、佐伯日菜子がボンデージ・コスチュームを着るSFアニメ仕立ての作品「ASSAULT GIRL/ケンタッキーの日菜子」でメガホンを取った押井監督は「念願の女優を撮影できた。監督生活30年目にして、ようやく女優に開眼しました」とご満悦の表情で語った。とはいえ、監督の関心は「(女優は)犬と戦車の次くらい」らしいが。
「真・女立喰師列伝」は現在、渋谷シネクイントにてレイトショー公開中のほか、全国順次公開予定。