東京国際映画祭、オープニングは「ミッドナイトイーグル」
2007年10月22日 12:00
[映画.com ニュース] 10月20日、第20回東京国際映画祭のオープニング作品である「ミッドナイトイーグル」の舞台挨拶が、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われ、成島出監督以下、出演者の大沢たかお、竹内結子、玉木宏、藤竜也が登壇した。
「ミッドナイトイーグル」は高嶋哲夫原作の同名小説(文藝春秋刊)を映画化した本格山岳アクション大作。冬山での過酷な撮影を乗り切って、見事主演の責務を果たした大沢は「ヒーローというよりは普通の人間、日本人でありたいなと思って演じました。誰にでも起こりうることでもあるし、誰にでもヒーローになるチャンスがあると思うので、たまたま現場に居合わせてしまったということを意識しました」と自身の役柄について語った。
また、俳優になって初めて内閣総理大臣を演じた藤は「若い頃からヤクザだとか、はぐれ者だとかそういう役ばかりやってきたので、友人たちからはビックリされました(笑)。実際に演じてみると、首相なんてやるもんじゃないなってことが分かりました。あんなに多くの責任を背負って生きていくなんて僕にはとても出来ません」とおどけつつも「『政治家の最大の責務は絶対戦争を避けることだ』っていうのが一番好きな台詞でした。政治家の皆さんにも映画を見ていただいて、こういう(映画のような)事態に立ち入らないように国を導いて欲しいと思います」とベテランらしい重みのある言葉で舞台挨拶を締めくくった。
第20回東京国際映画祭は28日まで開催中。「ミッドナイトイーグル」は11月23日より全国ロードショー。