「めがね」荻上監督が絶賛する小林聡美&もたいまさこの魅力とは?
2007年9月21日 12:00

[映画.com ニュース] フィンランドの日本食レストランを舞台にした大ヒット作「かもめ食堂」(05)のキャスト、スタッフが、海辺を舞台に描く新作「めがね」が間もなく公開される。本作の監督・脚本を務めた荻上直子監督に話を聞いた。
どこかにある南の海辺。戸惑いつつもこの地を訪れたヒロインのタエコは(小林聡美)、宿泊する小さな宿“ハマダ”に集まった人々と、どこへ行くでもなく、何をするのでもなく、ゆったりとした時間を共に過ごす。
「かもめ食堂」に引き続き、今回も小林がヒロインを演じているが、監督は「めがね」の脚本段階でタエコ役に小林をイメージして書いていたそうで、「小林さんは私が求めている以上のものを出してくれる女優。時折こちらが想像もしていなかった表情を見せることがあり、改めてこの人は天才なんだと実感しました」と大絶賛。
また、宿の人々から一目置かれる存在のサクラを演じたもたいまさこは、「かもめ食堂」や監督の長編デビュー作「バーバー吉野」(03)でもクセのある役を好演している荻上組の常連。「今回は、私がイメージするもたいさんをそのままサクラという役に当てはめています。もたいさんご自身もミステリアスで不思議な方なんです。とても優しくて正義感が強く、正義に反した行いをするとすごく怒られるんですよ(笑)」と個性派女優もたいの素顔を明かした。
映画では、海辺で“たそがれる”人々の穏やかな時間が描かれている。「嫌なニュースばかりが耳に入ってくる世の中ですが、この映画を見ている時間だけはのんびりゆったり過ごしてほしい」とのメッセージが最後に送られた。
「めがね」は9月22日より公開。
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