超個性的キャラがゾロゾロ!?「逃亡くそたわけ/21才の夏」舞台挨拶
2007年9月6日 12:00

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・絲山秋子の同名小説を映画化した、精神病院を抜け出した男女の逃避行を描くロードムービー「逃亡くそたわけ/21才の夏」。9月5日、東京・新橋のスペースFS汐留にて完成披露試写会が開催され、主演の美波、吉沢悠(ひさし)、我修院達也、ガッツ石松、高良健吾、ベルナール・アッカ、監督を務めた本橋圭太が舞台挨拶を行った。
物語の舞台は九州。自殺を図り精神病院に入院させられた躁鬱病の女子大生・花ちゃん(美波)が、鬱病で入院中の標準語しか話さない名古屋人・なごやん(吉沢)と共に、博多の病院を抜け出してさまざまな土地をおんぼろ車“ルーチェ”に乗って駆け抜けていく。
主人公の2人はそれぞれ心の病を患っており、花ちゃんは躁鬱のほかに奇妙な幻覚にも悩まされている。複雑な役柄に挑戦した美波は、「コインランドリーに牛が2頭いて、洗濯機の中から兵隊の格好をした我修院さんが出てくるシーンがあり、これは幻覚以上のものを見ていると思った(笑)」と、かなり奇抜な撮影エピソードを語った。吉沢も「僕は鬱病の役だからといって鬱に引っ張られすぎないように心掛けていたが、どうしても(役に)入り込んでしまい、ロケ弁の味が梅干し以外分からなくなった」と、難しい役どころを演じた苦労を告白した。ちなみに、花ちゃんを悩ます幻覚には我修院扮する“軍服姿の男”のほかに、海坊主(ガッツ石松)、黒人レスラー(ベルナール・アッカ)など超個性的キャラクターが多数登場する。
最後に本橋監督から「見る人によって感じ方はさまざまな作品だと思うが、博多から鹿児島までの逃走の旅を楽しんでほしい」とメッセージが送られた。「逃亡くそたわけ/21才の夏」は10月公開。
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