松山ケンイチ、「ドルフィンブルー」のおかげで動物好きに
2007年7月4日 12:00

[映画.com ニュース] 原因不明の病気で尾ビレを失ったバンドウイルカのフジのため、沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館の飼育スタッフとタイヤメーカーのブリヂストンが尽力して世界で初めてイルカの人工尾ビレの開発に成功。その尾ビレを付けたフジは、イルカショーで再び空高くジャンプ出来るようになった。そんな実話をドラマ映画化した「ドルフィンブルー/フジ、もういちど宙(そら)へ」に主演した松山ケンイチに話を聞いた。
松山が演じたのは、フジのため人工尾ビレ開発に奔走する新米獣医役。「動物には興味がなくて、触ったことはほとんどありませんでした」と告白する松山だが、映画のおかげで動物好きになったという。「イルカに対しても最初は腰が引けていました。彼らは僕のそんな気持ちを察知していたようでしたが、撮影が進むうちに仲良くなりましたし、おかげで今では道端で犬を見かけても、進んでちょっかいを出すようになりました(笑)」
劇中のフジはもちろん“本人”。今では3頭の子を産み育て“ビッグマザー”とも呼ばれる雌イルカのフジは、松山にとっても「器が大きくて、全てを受け入れてくれる母親のような存在だった」そうで、“名女優”ぶりを絶賛。「カメラ慣れしていて、僕なんかよりずっと伸び伸びとやっていました。フジは“撮られる”ということを理解していたみたいでした」
「男たちの大和/YAMATO」でブレイクして以来、「デスノート」「蒼き狼」「神童」など話題作への出演が続いた松山は、最近「セクシーボイスアンドロボ」で連続TVドラマにも初主演するまでになった。だが、特に「男たちの大和」には格別の思い入れがあるらしく、「今は『大和』で学んだ考え方や価値観を通してでしか、物事を見られなくなっているんです」と語る。「あの作品に出たことで、平和について、世界についての考え方が全く変わりました。(第2次大戦)当時必死になって戦った人たちがいたからこそ今の平和がある。だから、平和をおろそかにしてはいけないんです」と熱く語った。平和への願いを人一倍強く抱く彼が、本作で観客に感じてほしいことは「世界は人間だけのものではない」ということだ。「僕たちが生きている世界っていうのはあくまでも自然界(の中)であり、人間も多くの生命の1つでしかない。この映画を見て、そういう視野の広さを持ってもらえればなと思います。そして出来れば、美ら海水族館まで足を運んでいただいて、フジに会ってもらいたいです」
「ドルフィンブルー」は7月7日全国公開。
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