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ジョニー・デップ、毒殺された旧ソ連将校役にほぼ決定

2007年6月1日 12:00

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ロンドンの殺人鬼の後は ロシアのスパイ
ロンドンの殺人鬼の後は ロシアのスパイ

昨年11月末、ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元情報将校でスパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏が、亡命先のロンドンで、体内から大量の放射能性物質が検出される謎の死を遂げた。44歳だった。かねてより同氏がロシアのプーチン政権を批判していたことから、ロシア政府当局による関与も噂された。

このリトビネンコ氏毒殺事件を題材にした映画のプロデューサーを務めると見られていたジョニー・デップが、このほど、自ら主演することも明らかになった。5月26日、リトビネンコ氏のドキュメンタリー映画「Rebellion: The Litvinenko Affair」が上映された カンヌ国際映画祭で、同氏の未亡人マリーナさんが英オブザーバー紙の取材に対して語ったもの。なお、同映画はヨーロッパでの配給も決まり、マレーナさんは「昨年11月に夫の身に何が起こったか、このような形で知らせることができたことはとても幸せなこと」と喜びを語っている。

eiga.comでは今年1月、この事件についてジョニー・デップマイケル・マン監督がそれぞれ別の企画として映画化を進めていると伝えた。しかし、オブザーバー紙の記事によると、マリーナさんが夫について書いた小説「Death of a Dissident: The Poisoning of Alexander Litvinenko and the New Russian Reign of Terror」(伝記作家アレックス・ゴールドファーブ氏と共著、6月出版予定)の映画化権は、ワーナー・ブラザースによって買い取られ、監督はマイケル・マン(「インサイダー」)に決定したという。マレーナさんは夫役にジョニー・デップを強く切望しており、別々に出発した企画はどうやら1本にまとまりそうで、あとはデップが契約にサインするのを待つのみになった。これにより、デップが映画の原作にしようとしていたニューヨーク・タイムズ紙記者アラン・コーウェルによる小説は破棄されるものと見られる。

実際のリトビネンコ氏毒殺事件はここに来て急展開を見せている。英国情報部が“容疑者”としてロシアに身柄引き渡しを求めていた旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員で、実業家のアンドレイ・ルボコイ氏が31日、改めて無罪を主張。ロシアの国営テレビが中継した会見の中で彼は、“真犯人”としてイギリス情報機関(MI6)、ロシアのマフィア、英国亡命中の政商ボリス・ベレゾフスキー氏らの名前を挙げた。

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