「ルワンダの涙」虐殺生存者に聞くルワンダの現状
2007年1月26日 12:00
アフリカ・ルワンダ共和国で起こった大虐殺の真実を描く「ルワンダの涙」。虐殺の生存者で輸送班主任として本作に参加したジャン=ピエール・カザフツ氏、イギリス人ジャーナリストのジェームス・M・スミス氏、虐殺の生存者でスミス氏の妻のベアタ・ウワザニンカさんに、ルワンダ情勢について話を聞いた。
94年4月6日、フツ族出身の大統領を乗せた飛行機が何者かに撃墜されると、国民の大多数を占めるフツ族によるツチ族大量虐殺が始まった――。映画は、虐殺の悲劇と混乱を白人青年の視点で描いているが、ルワンダ国内での観客の反応をカザフツ氏に聞くと、「反応はまちまちです。私たちツチ族は、虐殺時は隠れていて何が起きていたのか知らない人も多かったので、映画で初めて虐殺を目の当たりにしてショックを受けていました。逆に『こんな甘いものじゃなかった』と思った人もいたようです」と語る。同じくツチ族のベアタさんは「フツ族の中には罪悪感を感じていない人もいます。去年だけで55人のツチ族がまた殺されてるんです」と現在も続くツチ族迫害の実態を話す。
また、自身が運営する“イージス・トラスト”で精力的に人道支援を行っているスミス氏は、「日本人にもできることはあります。映画を見たらブログに感想を書いたり、新聞に投書してください。政治家たちはそういった声を拾い上げていくはずです」と呼びかけた。「ルワンダの涙」は1月27日ロードショー。
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