「武士の一分」で銀幕デビュー。檀れいに直撃インタビュー

2006年12月5日 12:00


「武士の一分」で映画デビューを飾った檀れい
「武士の一分」で映画デビューを飾った檀れい

たそがれ清兵衛」(02)、「隠し剣 鬼の爪」(04)に続く、山田洋次監督、原作・藤沢周平による時代劇3部作の完結編「武士の一分」。東北の小藩で藩主の毒味役に甘んじていた下級武士、三村新之丞の誇りと、妻である加世との絆を丁寧に描いた人間ドラマだ。本作で木村拓哉扮する主人公・三村新之丞の妻、加世を好演し、銀幕デビューを果たした檀れいに話を聞いた。

宝塚歌劇団の月組と星組で娘役トップを務めるなど長年に渡ってスター女優として活躍し、初の映画として本作に臨んだ檀。「(映画と舞台では)全く異質であるということをある程度理解して現場に入りました。あまりにも違い過ぎますからね。メイクも装いも全く違いますし、共演者が男性であるということも違う。そして、演技の上でも、ワンカット、ワンカットで演技を撮影していく映画と、稽古してお客さんの前で演じ続ける舞台では表現の仕方も変わってきます。(今回の仕事は)私にとっては、すべてが“とまどい”であって、また、そうあることが当然であると受け止めることでした」

そんな映画の現場で感じたことは、映画というメディアに携わる人間の多さだという。

「ロケ撮影では、本番の声がかかる前に、車を止めたり、ヘリコプターが飛んでないか空をチェックしたりと、山田組の力だけではなく地元の方の協力も得たりと、やればやるほどこの映画に携わる人間の多さを感じました。ほんのワンシーンだけかもしれませんが、そこで、その時代の空気感を出していかないと映画が嘘になってしまうので、ひとつひとつカットを撮っていくごとに、(その多くの人の協力に対して)嬉しくなりましたね」

日本を代表する名匠の作品で映画デビューを飾った彼女に、これからの目標を聞いてみると「1作出ただけでは全然分からないので、もっと映像での自分の立ち方みたいなものを身体で覚えたいですね。でも、仕事については舞台、映画のどちらかに制限するのではなく、せっかく宝塚というところを卒業しているし、(今回の映画では)自分の視野も広がったので、いろいろなものにチャレンジしていきたいと思ってます」と意欲的だった。「武士の一分」は絶賛上映中。

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