井筒監督の愛弟子が描く、肝っ玉母ちゃんの愛「キトキト!」
2006年11月14日 12:00

山と海に囲まれた富山県高岡市を舞台に、女手ひとつで子供を育ててきた肝っ玉母ちゃんと、そんな母親をうとましく感じる息子のドラマが描かれる。タイトルにもなっている「キトキト」とは、富山の方言で“活きがいい”という意味を持つ。家族という普遍的なテーマを扱った監督は「ずっと自分の母親のことを描きたいと思っていた。息子から見たの母親の存在と、母親の息子に対する思いを自分なりの目線で撮った」と語った。母親役を演じた大竹も、「1カット1カットに、監督のお母さんに対する思いが伝わってきた。映画っていいなと思える素敵な現場だった」と若い監督を称えた。
また、母親の存在をうっとうしく感じ、上京してホストクラブで働き始める息子・優介を演じた石田は、「最初に脚本を読んだときから、優介の気持ちがよく分かったので演じやすかった」と、悩みながら成長する役柄への共感を語った。優介の姉で、自由奔放に生きる元スケバンという役どころを演じた平山は、「ヤンキー役に憧れていたので嬉しい(笑)。子供にとって、反抗する時期があっても母親の存在は大きいと感じた」とコメントした。「キトキト!」は07年春、全国ロードショー。
関連ニュース





