「こころの湯」の監督が描く、北京の街並みと親子の軌跡
2006年4月25日 12:00

急速に変化していく中国・北京で、昔ながらの佇まいを残す胡同(フートン)。この街の、ある父と子の姿を、76年からほぼ10年間隔で3つの時代背景とともに描いた今作。主人公シャンヤンは、チャン・ヤン監督と同い年で、監督自身18歳になるまで胡同に住んでいたという。「この作品は私の少年時代の視点から描いている。私が育った四合院という場所は、元々清朝時代は西太后のお付きの宦官が住んでいたところで、私が住んでいた頃には、建て増しを重ねて70世帯が住む長屋のような場所になっていた」のだそうだ。また、主人公の少年時代を演じたチャン・ファン君は「友達と屋根に登って、お父さんが帰ってきたところにパチンコ玉をぶつけるシーンが楽しかった」と12歳の少年らしいコメントで撮影を振り返った。
中国文化大革命や北京の街並みなど、この作品の時代背景は今の日本の若者にはあまり縁がない。しかし核となるテーマ“父と子”の関係は、どの国でもどんな環境でも存在するもの。チャン・ヤン監督は最後に「30年にわたる親子のわだかまりを、自分の家族に当てはめて見てほしい。そして苦しみや葛藤を感じ取ってもらいたい」とメッセージを送った。初夏、Bunkamuraル・シネマにて公開。
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