引退を考えていたアン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」
2006年1月31日 12:00

昨年のベネチア映画祭の金獅子賞受賞を皮切りに、国内外の数々の賞を受賞し、本年度のアカデミー賞でもっともオスカーに近い作品といわれる「ブロークバック・マウンテン」。公開を1カ月後に控え、監督のアン・リーが来日。25日、東京・新宿のパークハイアット東京で記者会見を開いた。
アン・リー監督が本作で描いたテーマは「ウェディング・バンケット」以来となる性を超えた愛情と友情。きわどい性描写のシーンが一部あるため、アメリカではR指定、日本ではPG-12となっている。だが、リー監督は「PG is wonderful」と日本ではR指定とならなかったことを喜んでいた。
本作に取りかかる前は「グリーン・デスティニー」「ハルク」といった大作を2本手がけた後で、憔悴しきっており、長期休暇、もしくは引退を考えていたというリー監督だが、突然、アニー・プルーによる本作の原作を思い出し、小規模の作品ということで製作の決心をしたのだとか。
その後作品が完成し、各地の映画祭などで上映されると、大絶賛。あれよあれよという間にアカデミー賞の本命候補になってしまった。「ベネチアで賞を取ったときは、これから半年間(アカデミー賞の授賞式まで)は忙しくなるなあと感じました」と苦笑い。「この映画は確かにゲイを描いているが、ゲイ映画ではなくラブストーリーです。ゲイコミュニティからは『ゲイ映画としては十分ではない』と言われているし(笑)。小さな作品だったのに、ここまで大きくなってしまった。とても嬉しいよ」と締めくくった。「ブロークバック・マウンテン」は3月4日よりシネマライズ、3月18日より全国拡大ロードショー。
関連ニュース






スパイク・リー監督、黒澤明作品との出合い&デンゼル・ワシントンとの信頼関係を明かす【「天国と地獄 Highest 2 Lowest」インタビュー】
2025年9月5日 09:00
オリジナル インタビュー 洋画 配信
映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント