スピルバーグ、「ミュンヘン」の宣伝は控えめに
2005年12月6日 12:00

最新作「ミュンヘン」を完成させたばかりのスティーブン・スピルバーグ監督が、この映画に関してインタビューを受けない考えであることが明らかになった。
同作は、72年のミュンヘン五輪で起きたパレスチナ人ゲリラによるイスラエル選手団襲撃事件のその後を追うというシリアスな物語で、中東のテロ問題を扱っていることから、スピルバーグ監督作品の中で最も政治色が強いとみられている。このため、安易に取材を受けて誤解や論争の種を作るよりも、作品そのもので勝負したほうが得策だと判断した模様だ。ドリームワークスの宣伝担当は「無言でいることのほうが、何よりも雄弁になることがある」と説明。「世の中が戯れ言で満ちている今、寡黙でいるほうが逆にインパクトを与えることができる」としている。ただし、「TIME」のような一流紙が巻頭インタビューをオファーしてきたときは、取材をセッティングする可能性もあるという。
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