50セントの映画上映館で射殺事件
2005年11月15日 12:00
先週11月9日から公開された、人気ラッパー50セントの初主演映画「Get Rich or Die Tryin'」の上映館で射殺事件が起きた。地元警察によれば、9日夜、ペンシルバニア州ピッツバーグ市近郊にあるロウズ・シネプレックスのトイレで、4人の観客が口論となり銃を発砲。30歳の男が3発撃たれ、収容先の病院で死亡した。容疑者は特定できていない。被害者は未登録の銃を許可なく劇場に持ち込んでいたという。同劇場はこの映画の上映を中止している。
この事件に関して50セントは、ABCテレビの取材に「被害者の遺族には同情する。だが、子供のやったことじゃないんだ。30歳の男が、3人の男たちと口論になったわけだから」と語っている。
ドラッグディーラーからヒップホップスターへの成り上がりを描く「Get Rich or Die Tryin'」は、50セント自身の実体験をベースにしていると言われ、銃とマイクを手にした同作のポスターが民間団体から「銃暴力を助長する」との抗議を受けて撤去されるなど、公開前から物議を醸していた。同作が、通常の金曜日ではなく水曜日に封切られたのも、混雑した映画館での暴力発生を危惧した映画館側の措置だった。
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