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「東京にある一番身近な自然、それは肉体」。塚本監督を直撃

2004年12月7日 12:00

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塚本晋也監督
塚本晋也監督
鉄男」「東京フィスト」「バレット・バレエ」など、都市と人間の関わりをテーマにした斬新な感覚の作品群を送り出し、日本のみならず海外でも高い評価を受ける塚本晋也監督。前作「六月の蛇」で肉体そのものに迫る新境地を見せたが、本作「ヴィタール」でその傾向はさらに進み、肉体の内部を極限までえぐり出す。この変化はどこからやってきたのか、監督に話を聞いた。
「3年くらい前からかな、だんだん都市ってものが窮屈になってきて、外に出て自然を見たいなと思ってたんです。実は肉体って、東京にある一番身近なみずみずしい自然なんですよ。その肉体を撮ることによって、大自然が見えるというか、肉体の内部にどんどん入っていくと、逆に自然に近づけるかなと思ったんです」
ヴィタール」は、交通事故ですべての記憶を失った医学生が、解剖実習にのめり込むうちに、現実と記憶の狭間をさまようようになるという物語。映画を作るにあたって、監督自ら、2カ月間にわたって大学病院の解剖実習に立ち会った。
「解剖実習を見学して分かったことは、結局、人間の意識がどこにあるのか誰にも分からないということ。宇宙の果ても同じで、子供の頃に漠然と感じていた疑問の答えは、未だに出てないんですよね。でも、それでいいんだって思えるようになった。実際そこにあるのは事実ですから。その不確かさの中にある確かなものを描きたい」
都市と肉体から、肉体そのもの、そして肉体の内部へと進化してきた塚本監督。次に向かうのは?
「実は、子供の映画はずっと考えてるんですよ。今までで構想15年くらいだから、実現するときには構想25年になってるかも。自分が父親になって、大人の目線が持てるようになったのでそろそろ大丈夫かなと。子供の映画には、絶対大人の目線が必要ですから」。「ヴィタール」は12月11日より、渋谷・アミューズCQN、新宿・K's cinemaにて公開。

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