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メル・ギブソン、キリスト教の次はユダヤ教の映画?

2004年3月23日 12:00

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イエス・キリストの最期の12時間を描き、物議を醸しながらも大ヒットを記録している「パッション」だが、監督のメル・ギブソンは今度はユダヤ教を題材にした映画を企画しているという。
ギブソンが描こうとしているのは、クリスマスの時期に催されるユダヤ教の祭り、ハヌカの起源になった「マカベア戦争」。紀元前2世紀、セレウコス朝シリアの支配下にあったイスラエル(パレスチナ)で、時の皇帝アンティオコス4世による徹底した宗教弾圧に抗い、激戦の末シリア軍を駆逐したハスモン家のマカベアらの戦いのことである。ギブソンはこの戦いについて、「マカベアたちは蜂起し、戦い、銃を放ち、勝った。まるで西部劇のようだ」と語っている。
かつて、「パッション」が反ユダヤ的かどうかという大論争のきっかけをつくった、ユダヤ系の団体ADL(反中傷同盟)のアブラハム・フォックスマンは、今回のギブソン発言に対し、「我々ユダヤ人の歴史のひとつを西部劇になぞらえてくれるなんて、ありがたいけど、余計なお世話だね」と冗談まじりにコメントしている。

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