世界最年少の監督姉妹が来日会見
2004年3月16日 12:00
「カンダハール」で知られるイランのモフセン・マフマルバフ監督の長女サミラと次女ハナがそれぞれの監督作のPRのため来日。去る3月10日、ホテル西洋銀座(東京・銀座)にて記者会見が行われた。
17歳で「りんご」を撮ったことで知られる姉のサミラが今回監督した「午後の五時」は、アフガニスタンのタリバン政権崩壊後の自由な学校で、アフガニスタンの大統領になるという夢を抱く女性を描いたドラマ。アフガニスタンでの撮影の模様を質問されると、「アフガニスタンの女性は長い間、理不尽に苦しんできました。だから、あのような理不尽な場所で生きてきた人は何を感じていたのだろう?と思っていましたが、実際会ってみると、夢や希望に満ち溢れていて、非常に感動しました」とコメント。
また、「午後の五時」のメイキングから端を発した「ハナのアフガンノート」を史上最年少の13歳で監督した妹のハナは、アフガニスタンの惨状を見て「隣の国で、こんな酷いことが起ってるとは夢にも思わなかった。戦争を次から次へと始める前に1つ1つの戦地の惨状を見てから次の戦争を始めてもらいたい」と語った。