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ピクサーがディズニーに“さよなら”

2004年2月3日 12:00

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アニメ映画製作会社のピクサー・アニメーション・スタジオが、1月29日、ウォルト・ディズニーとの提携関係を解消することを発表した。ピクサーのスティーブ・ジョブス最高経営責任者(CEO)は「ディズニーとの契約更改を目指して10カ月間にわたり映画配給契約の交渉を進めてきたが、断念することになった」と声明を発表、「我々の関係はハリウッド史上、最も成功したうちのひとつであるだけに、我が社の今後の成功にディズニーが関わらなくなることをとても残念に思う」とコメントしている。ディズニーのマイケル・アイズナー会長は、ピクサーの提示した最終的な条件が「ディズニーにとって数億ドルの費用負担が生じる」として「受け入れることが出来なかった」とコメントしている。両者の提携関係は、「Mr.インクレディブル」(12月4日公開予定)と「Cars」(05年公開予定)を持って終了することになる。
ピクサーはこれから新しいパートナー探しに入るが、すでにワーナー・ブラザース、20世紀フォックス、ソニーといったメジャースタジオが関心を示しているという。一方ディズニーは、今後も「トイ・ストーリー」から「Cars」までの7作品の配給権を保有し続けることになるため、ピクサーの同意がなくても「トイ・ストーリー3」などの続編を製作することができるという。
ちなみに、ピクサーの最新作「ファインディング・ニモ」の興収は、まもなく全世界で10億ドル(約1050億円)を突破する勢い。「トイ・ストーリー」から「モンスターズ・インク」までの5作品の興収は総額25億ドル(約2625億円)以上、DVDとビデオもすでに1億5000万枚以上売り上げている。自社製作のアニメ作品が低迷していたディズニーにとって、ピクサーとの交渉決裂は大きな痛手となりそうだ。
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